大阪体育大学 8-1 アサヒトラスト(5回コールド)
集中打を見せた大阪体育大学が8対1でアサヒトラストに5回コールド勝ちを収めた。
先手を奪ったのはアサヒトラスト。1回表、先頭の足立凛の2塁打から1死3塁として3番・落合彩伽のタイムリーで1点を先制した。しかし、「その1点を気にすることなく立て直してくれた」と大阪体育大学の横井光治監督。直後の1回裏、1番・太田栞の内野安打の後、相手のミスもあって1死2、3塁のチャンスを迎えると、4番・筒井愛衣のセンターオーバーのタイムリー2塁打で逆転。さらに6番・松永菜々夏、7番・中村莉菜にもタイムリーが生まれるなど、初回に4連打を含む計5安打でいきなり5得点を奪った。
3年生以下の新チームで、今大会を「4年生から託された大会」という大阪体育大学。3回裏に再び1イニング5安打の集中打を披露し、押し出し四球と1番・太田栞の2点タイムリーで計3点を追加すると、先発・左川楓が2回以降は低めにボールを集めて凡打の山を築き、2失策1四球で背負った4回表の無死満塁のピンチも無失点。5回2死満塁のピンチも落ち着いたマウンドさばきで後続を討ち取って試合終了となった。
敗れたアサヒトラストは、先発の鈴木ちなみが力強いボールを投じながら相手の勢いに飲まれる形で4回9安打8失点。打線もチャンスを作りながらも要所を押さえ込まれて、2009年、2017年と2度の優勝実績を誇るチームが、まさかのコールド負け。試合後、涙を流すナインたちを前に、大内研二監督は「この悔しさだけは忘れないでいたい」とリベンジを誓った。