九州ハニーズ 1-0 ZENKO BEAMS（延長8回）
クラブ選手権準優勝の九州ハニーズが延長タイブレークの末に1対0でZENKO BEAMSを下した。
今夏のクラブ選手権準決勝（九州ハニーズ2対1 ZENKO BEAMS）の再戦。この日が今大会初戦となった九州ハニーズは、前回対戦で7回4安打1失点だった百田陽菜が先発。一方、前日の1回戦を左腕・泰美勝の完封劇で突破したZENKO BEAMSは、サイドハンド右腕の田中露朝が先発。序盤からこの両先発による投手戦が展開され、4回を終えて両チームのヒットはZENKO BEAMSの7番・山本悠未が放った1本のみ。その後、九州ハニーズは6回表2死満塁、7回表1死2塁も無得点。ZENKO BEAMSは5回裏2死満塁、6回裏2死1、2塁、そして7回裏には1死2、3塁の絶好機を掴みながら無得点。スコアボードに「0」が並んだ。
迎えた8回、今大会初の延長タイブレーク。先攻の九州ハニーズは無死1、3塁から主将の長池玲美菜が「絶対にランナーを還すぞという気持ちで、相手投手の球の勢いに負けないスイングをしようと意識しました」とセンターへ犠牲フライを放って1点を先制。その裏、相手の攻撃を微妙な判定はあった中ではあったが、結果的に無得点に抑えてゲームセット。先発の百田が最後まで一人で投げ抜き、8回を6安打無失点の完封劇に「強気で投げて、気持ちで抑えられたと思います」と笑み。試合後の宮地克彦監督は「最後に勝利の女神が九州ハニーズに来てくれたんだと思っています」と言いながら、「我々はあくまでも挑戦者。この大会もチャレンジャー精神を持って1戦1戦、1イニング1イニング成長していきたい」と今後の戦いを見据えた。
一方、敗れたZENKO BEAMSは、先発の田中露朝が8回を4安打1失点（自責0）の好投も打線がチャンスを活かせず、「延長に入る前までのチャンスをモノにできなかったのが敗因です」と中島梨紗監督。涙を見せるナインたちを前に「これが現実、私たちのチームのレベルだと思う。こういう試合を経て強くなっていくのだと思いますし、越せない壁ではないです」とリベンジを強く誓った。