埼玉西武ライオンズ・レディース 9-0 尚美学園大学（5回コールド）
クラブ選手権ベスト4で今大会初優勝を狙う埼玉西武ライオンズ・レディースが1イニング7得点のビッグイニングを作り、9対0で尚美学園大学にコールド勝ちを収めた。
新谷博監督が平日と週末の“二刀流”として監督を務めるチーム同士の対決。埼玉西武LLは2回表、2塁打で出塁した5番・山崎まりを6番・出口彩香が犠打で3塁へ送り、7番・六角彩子のスクイズで1点を先制。そして4回表にビッグイニング。先制点を演出した出口、六角の連打から1死満塁のチャンスを作ると、相手守備のミスで1点を加えた後に１番・清水優花の「フライを打たないようにゴロを打ちにいった結果」というタイムリー2塁打で2点。さらに攻撃の手を緩めることなく、4番・川中もも、5番・山崎まりにもタイムリーが生まれ、この回打者16人の猛攻で大量7点を奪った。
埼玉西武LLの先発・山田優理はダイナミックなフォームからの力強いストレートと変化球を低めに集め、「テンポ良く投げられた」と4回を3安打無失点の好投。打線は5回表にも川中のタイムリーで1点を追加して計10安打で9得点を奪うと、5回裏を2番手・清水美佑が抑えてコールドが成立。田口紗帆監督代行が「最高の勝利」という文句なしの戦いでベスト8進出を決めた。
敗れた尚美学園大学は、先発の半田莉子が3回2/3を9安打8失点で降板。打線も散発の3安打に抑え込まれ、「こんなに何もできなくてコテンパにされて負けたのは尚美の監督になってから初めてです」と新谷博監督。試合の流れを掴めずに大会を去ることになった。