埼玉西武ライオンズ・レディース5-2平成国際大学
勝機を見逃さなかった西武が平成国際大に快勝し決勝戦に駒を進めた。
試合が動いたのは2回裏。平成国際大が小坂未羽の安打と犠打でチャンスを作ると、今大会で度々勝負強い打撃を見せている千葉春花がライト前安打を放ち先制に成功した。
だが、西武もすぐさま反撃する。3回表、先頭の數田彩乃がセンター前安打を放つと、平成国際大の連続失策で同点に。なおも続くチャンスで川中もものスクイズが成功し勝ち越し。この後もチャンスが続くと、千葉愛希の内野ゴロの間に1点が入ると、前日の8番から6番に上がったマドンナジャパンの岩見香枝がセンター前安打を放ち、この回4点目を挙げた。
その裏、岩見は持ち味の高い守備力でもチームに貢献。1死二、三塁のピンチだったが、そこからサードゴロを連続で落ち着いて処理。さらに4回裏には相手の走塁ミスを見逃さず素早い処理でダブルプレーを完成させた。
この援護を受け、先発の伊藤優雅は7安打を打たれながらも冷静にアウトを重ねていき2失点完投。成長著しい大学2年生の左腕が決勝進出に導いた。
平成国際大は6失策と乱れて敗れたが、7回に千葉の三塁打をきっかけに相手失策で2点目を返すなど、最後までハツラツとした明るい野球を貫いた。
決勝戦は阪神タイガースWomenと埼玉西武ライオンズ・レディースのカードに決定。どちらも初優勝がかかる「女子野球日本一決定戦」は10月11日の10時から愛媛県の松山坊っちゃんスタジアムで行われる。
コラム2023.10.10