コラム2024.10.12

神戸弘陵学園高等学校vs阪神タイガースWomen

神戸弘陵学園高等学校2-1阪神タイガースWomen(延長8回タイブレーク)

高校の全国大会を春夏連覇した神戸弘陵が前回大会優勝の阪神を破る金星を挙げた。

先制は神戸弘陵。阪神先発の佐伯絵美から田垣朔來羽が右中間へ安打を放つと、その後相手のミスや矢島莉々果の犠打で三塁へ。このチャンスに3番の堀みずほがセンターへ犠牲フライを放って、貴重な先制点を挙げた。

この援護に高校ナンバーワン左腕の伊藤まことが阪神打線を抑え込んでいく。

4回には連打でピンチを招くが、阪神・田口真奈のセンター前安打を放つが中堅手の矢島の好返球で本塁を狙った二塁走者を刺して同点を許さず。神戸弘陵ベンチから控え選手が一斉に飛び出し、矢島を称えて迎えた。

それでも最終7回、阪神が意地を見せる。6回からマウンドに上がっていたこゆの2年生左腕・阿部さくらに対し、田口がレフト前安打で出塁。その後相手失策と死球で満塁のチャンスを作ると前田桜茄 がセンターフライを放って、田口の代走・浅野桜子が生還。土壇場で同点に追いついた。

それでも神戸弘陵は阿部が粘りの投球を見せる。なおも続くピンチで、マドンナジャパン(侍ジャパン女子代表)の三浦伊織を迎えるがファーストフライに打ち取ってピンチを脱する。さらにタイブレーク(無死一、二塁)の延長8回にも、1死二、三塁のピンチを招くが連続三振を奪って、再びピンチを脱出。

するとその裏に、1死満塁のチャンスで「チームで最もバントが得意」と自他ともに認める堀が見事にスクイズを決めてサヨナラ勝ち。神戸弘陵の選手たちは喜びを爆発させ、阪神はまさかの2回戦に肩を落とした。