コラム2024.10.14

神戸弘陵学園高等学校 vs エイジェック

神戸弘陵高等学校 6-3 エイジェック(8回タイブレーク)

大会4日目、坊っちゃんスタジアムの第一試合。

阪神タイガースWomanを破って勢いが止まらない神戸弘陵学園高等学校とMSH医療専門学校に快勝して堂々の準々決勝進出を決めたエイジェックの注目の一戦。

2回表、神戸弘陵は山崎千尋の二塁打、中川爽の犠打、西上天菜の四球で1死一・三塁のチャンスを作る。そして、小池美結がスクイズを試みたが、エイジェックの一塁手・辻野玲奈の好返球によって阻まれる。

その後も野津桃香の死球でチャンスを満塁に広げるも、田垣朔來羽のセンター越えの打球をエイジェック・安達瑠がジャンピングキャッチ。守備から流れを作る。

しかし、両チーム得点を入れることができないまま3回まで試合は進む。

そして迎えた4回表・神戸弘陵の攻撃。

先頭・中川爽が鋭い打球を左中間に弾き返すと、西上天菜の犠打・小池美結の安打で1死一・三塁にチャンスを広げる。その後、野津桃香がスクイズを試みるものの、またもやエイジェックの好守備に阻まれ三塁ランナーがホームベースを踏むことはできなかった。

神戸弘陵・石原監督も「エイジェックの守備のうまさはすごく学びになる」と試合後に話した。

それでも2死一・三塁のチャンスは続く。侍戦で猛打賞を記録した田垣朔來羽が左中間に力強い打球を弾きかえし、ついに先制点を掴み取った。

エイジェックが反撃を見せたのは6回。

阿部希の四球・安達瑠の内野安打・辻野玲奈の犠打で1死二・三塁のチャンスを作ると、4番の生井美桜が申告敬遠され、1死満塁となる。

代打の斎藤さやかが倒れて迎えるは辻倉彩水。ライト方向へ完璧な打球を放って3点タイムリー。ついに逆転に成功した。

高校王者の神戸弘陵も意地を見せる。

7回表、矢島莉々果の内野安打、堀みずほ・早川星佳の四球で無死満塁のチャンスを作ると、入山茉奈花の適時打でまずは1点を返す。そして、代打・稲見遥花が起用に応えるバッティングを見せ、ついに3-3の同点に追いつく。

7回裏のエイジェックの攻撃は無失点に終わったため、大会規定によりタイブレークに突入する。

8回表、神戸広陵は主将・田垣朔來羽が今日2本目のヒットで出塁し、いきなり無死満塁のチャンスを作る。そして、続く矢島莉々果が適時打を放って1点を返す。さらに4番・早川星佳にも適時打が生まれ、この回一挙3点を取った。

最後は7回からマウンドに上がった岡田未来が2回無失点の素晴らしいピッチングで試合を締め括った。

3連勝でさらに勢いを増した神戸弘陵は、今日ダブルヘッダーで行われる準決勝に挑む。